【文具】オルファ・カッター

日本の文具のすばらしさを実感したのは私の場合海外に出てからでした。ペンひとつとっても仕事が丁寧です。

でも日本を出て長年経つと身の回りのものもこちらのものが増えてきます。もちろんすばらしいものもありますしだんだん慣れてきたりもするんですが、それでもどうしても、個人輸入してでも買ってしまう日本製品があります。

そのひとつがこのカッター

いつものように、錆びてもないのに切れない某国製カッターにイライライライラしていた時にふと思いました。実家に昔からあった、あの黄色いカッターが欲しい。無性に使いやすく切れやすく、刃がなまればポキン、と折って新しい刃先を使えるあのカッター。

これこれ


でも「黄色い」以外になんのヒントもなかったので、とりあえずアマゾンにいってみました。そしたら意外にもあっさり見つかりました。オルファ、というちょっと英語っぽい会社製だったので、もしかしてこれこっちでも買えるんじゃないかなと思ってちょっと調べてみたら、日本の会社でした。それも「折る刃」から来た命名だそうです。足っクスみたい。こういうネーミング、好きです。

OLFA 一枚切カッター 「キリヌーク」  雑誌や資料の切り抜きに

1956年に大阪の青年(のちの創業者)が、(1)ガラスをガラス切りで傷をつけて割るように切断することと、(2)昔GHQ (戦後だなぁ。。。)から貰った格子状に切り込まれた板チョコレートを折るのを思い出して着想し、切れにくくなった刃の先端の部分を折って捨て、刃の次の部分を先端として使うようにするカッターナイフを提案、特許出願をしたそうです (Wiki)。

これも使いやすいのよ。それなのに200円いかない。

詳しいお話はオルファ社のサイトにて

また、オルファの製品には「たまごの黄身の色に近いあたたかみのある黄色を主体にした製品が多い」のですが、これは安全のため、道具箱の中でも目立つようにするためだそうです。





今回私が買ったのは、携帯にも便利そうなスリムなシルバー版。結局日本から買ったのですが、こっちのアマゾンでも根強いファンがいるらしく、たくさんの種類が売ってました。

Olfa カッター シルバー

数百円とは思えない存在感
怖いくらいにスパスパ切れます
この部分で刃を割るのかしら

米アマゾンのレビューも上々。カッターに凝る人ってどういう人なんだろう?と思ったら、趣味の創作などで使うみたいです。アート系の学生さんなんかが先生に勧められて、とか。

刃の換えもいろいろ売ってるので、刃だけ換えれば何十年でも使えます。(→ レビュー読んでみる)

Olfa 特集 (楽天)

あと、何気にこれ ↓ も昔よく使ってたのですが、Olfa 社製でした。「ベンリー」という名のナイフ・・・。


ベンリー

この昭和っぽいデザイン、今見ると妙に斬新です。


これも妙に切れ味いいです。米アマゾンでも「ふと気がついたら20年くらい使ってて、さすがに刃がなまってきたので買い換えます」とか、地味にファンが多いです。こういう100円くらいのものを使いやすく作るのってとっても大変だと思います。

ちなみにこれのちょっとモダンなバージョンも出ていて、こちらは磁石で冷蔵庫とかにくっつけられるそうです。


ゾーリンゲンとかもいいんですが、こういう庶民的値段で世界レベルに達してる会社ってなんだかかっこいいです。こういうところで働くのはきっと誇り高いんだろうな、と思いました。

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