【池上 彰】 そうだったのか! 現代史




空港で小銭が残ってしまったので、何気なしに本屋で平積みされていたこの本を買いました。高校で習った歴史は確か五二五(あれ・・・二五二だっけ?)事件ら辺で時間切れになり、結局現代史は尻切れで終わったことが気になっていました。特に二次大戦後くらいからの世界史の知識はかなり危ういです。

前に東ティモールという小さな島にいたとき、ある村で日本軍が掘ったという洞窟を見せられたことがあります。「え、日本軍て東ティモールに来てたの?」と聞いたら、(地元の人)「うん、オーストラリアを攻撃するために東ティモールを何年か占領してたんだよ。村人たくさん死んだよ。」といわれて、言葉を失ったことを覚えています。日本語を話す現地のお年寄りにも会いました。それも「~であります!」というような軍隊語。一体何人の日本人がこの事実を知っているのでしょうか。歴史の先生、ご存知でしたでしょうか。

また、私よりずっと若いマレーシア人の友達に、全然知らなかった詳細な日本の現代史を説明してもらって恥を書いたことも。

そんなこともあってこの本を手に取ったのですが、面白かった。現代史の本にこれほど引き込まれるとは・・・。恥ずかしながら、この本を読むまでベルリンの壁って東西ドイツの境目にあるのかとばかり思ってました。しかも壁が壊れた頃、西ドイツに(父の仕事の関係で)住んでいたのにも関わらず・・・。壁のかけらまで持ってるのに。なんてことでしょう。

さらに、なんとなくしか知らなかった天安門事件やキューバのゴンザレス君なんかも、まさに「そうだったのか!」という感じで、2日で読み終わりました。

特に現代史の問題は今日のニュースで見るようなことに直接つながっていたりするので、ニュースの見方が変わりました。イスラエル・パレスチナ問題なんかも分かりやすく書いてあります。帯にもかいてありましたが、こんな授業が高校であったらずいぶん世界観変わったと思います。

これから旅に出ようとしているバックパッカーの皆さん、これから学校で歴史を学ぼうとしている皆さん、また、これから社会に出ようとしている就活生の皆さん、ぜひ手にとって見てください。日本から一歩も出るつもりがなくても。知は力なり。です。

私はこの第二段 そうだったのか! 現代史 2 (文庫)そうだったのか! アメリカ (文庫)を今度は読んでみるつもりです。続々と文庫になってるのがありがたいです。

4 comments:

  1. ブログコメントから来ました!
    池上さんは変なバイアス無しに伝えてくれるのでいいですよね。
    第二弾はまだ読んでないので僕も読んでみようと思います。

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  2. h1detsugu さん、コメントありがとうございます。

    そうなんですよね。つい今日もそうだったのか!中国、と17人の日本人、という本もクリックしてしまいました。池上さんは今年からバラエティーは全部降板して執筆や取材に専念するとか・・・

    今後が楽しみですね。

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  3. まつーら19/7/11 09:53

    はじめまして、千賀さんブログのコメントから飛んできました。

    冒頭の数字は、五・一五事件か、二・二六事件のことかと思われますが(月日だと二五二はないのですが、ワザとですかね?)、外国人の方が意外と私達の知らない常識的な日本の歴史を知ってることって結構ありますよね。それで私も何度か恥ずかしい目にあいました。

    学生の頃は全く興味なかった社会の歴史ですが、海外に出ると、特に日本史と世界史を比較しながら同時に学ぶと面白くなってきましたね。

    でわでわ。

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  4. まつーら 様

    コメント、ありがとうございます。

    おっしゃるとおりで、私も学生時代は歴史の面白さ、というかこれがどう将来役に立つのかいまいち分かっていませんでした。でも、例えば経済とかニュースとか、歴史の土台があるとないとでは理解度が全然違ったりしますよね。

    あと、日本史と世界史を同時に、という学び方、確かに有意義ですよね。世界のどこかがすごく発展していたとき、日本では弥生時代でした、とか、面白いです。

    あと、二五二、ご指摘ありがとうございます。ほんとですね・・・今まで気がつきませんでした・・・。微妙に2つ混ぜてるし。うかつな事書くと学が出ますね。気をつけます。

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