【医学】掌蹠膿疱症3(歯科治療について)

こんにちは。

ここでは私の掌蹠膿疱症の経歴と、寛解に効果的だったと思う3点について説明していきます。

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前回は症状と金属(アレルギー)についてお話しました。

前回までのお話(【医学】掌蹠膿疱症2:金属について)
前回までのお話(【医学】掌蹠膿疱症1:20年間の軌跡)


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1)金属
2)歯科治療
3)ビオチン不足

ちなみにこれらのうちのどれが一番効いたのかは実際よく分かりませんが、この3つすべてが発症に関連していたという実感はあります。

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2)歯科治療

これは1)とも関連してくるのですが、私は以前から歯科医にしばしば「歯根膿疱」ができている、と指摘されていました。歯根膿疱とは、その名の通り、歯の根っこの部分に膿のたまった袋、膿疱ができることです。

「aBSCESS ROOT CANAL」の画像検索結果
出典:American Association of Endodontists


この上図の歯の根っこ近くにある茶色い部分が膿のたまったエリアです。古い虫歯治療の後に出来てしまうことが多いようです。

歯科レントゲンでは何年も黒い丸いエリアがはっきりと映っていて、日本のかかりつけ医には「いつかはこれ治療しないとね~」と言われていました。

治療の流れとしては:

1)まず上にある歯の詰め物を取り、根っこの部分から膿疱にアクセス
2)膿疱の膿を洗浄してから抗生剤を詰め、仮の詰め物をかぶせる
3)1-2週間ほど置いてから、再び洗浄して元の詰め物を詰める

という感じだったと思うのですが、全部で1ヶ月ほどかかると言われ、いつも一時帰国では時間が足りず、また私の場合まったく症状がなかったのもあり、後回しになってきました。

しかし、掌蹠膿疱症についての文献を読み漁るうちに、「この疾患は体内の他の部分に何かしら炎症・感染症反応が起きているときに悪化しやすい、特に口内とは密接な関係があるようだ」という意見をよく目にするようになりました。

そこで一念発起して治療を受けたというわけです。

この治療がなんともすごいです。膿疱にアクセスするまでに結構な時間がかかるのですが、一旦膿疱にたどり着くと、おそらく一気に膿が噴き出てくるのか?なんとも嫌~な膿の匂いがします・・・。血の味もしてきます。今まで何も感じなかったのに、こんなに?!と思うほどの悪臭。

でも、体内にこれだけ悪臭を放つ膿が何年も(何十年も?)巣食っていれば、それは他の部分に不調が出てきて当然、というか出ない方がおかしいですよね。

そのあとは膿を洗浄して抗生剤を詰め、抗生剤が徹底的に綺麗にしてくれるまで(確か2週間ほど)待ちました。心情的には何とも気持ちのいい治療です。

実は私はこの治療時、ちょうどいつものように手のひらに掌蹠膿疱症が出ていたのですが、なんとも不思議なことに、この治療をして数日後から手のひらの熱感・圧迫感が減っていき(こぶしが握れる感じ)、数週間後には水疱がすべて消えてツルツルに!!

この、ツルツルの手のひらを見るのは久しぶりで(いつも消えてきたかな??と思うと別の場所にいくつかできる、という感じで、完全にツルツルになることがほとんどなかった)感動していろいろな人に見せて回ったくらいです。

最後の診察の時に歯科医にも興奮して伝えたのですが、田舎の開業医、という感じのかかりつけ医はあまり興味も関心も(もしかしたら知識も??)なかったようで、特にコメントはありませんでした(;^_^A

この、膿疱治療と掌蹠膿疱症については、自分の体感的には絶対に関連があったと思っています。というか、あの膿疱の悪臭をかいでしまうと、関連なくてもいつかは治療すべきだろうな、とは思います・・・

歯根膿疱に限らず、体内のどこかに慢性的な炎症や感染巣があると予想される場合は、掌蹠膿疱症との関連を疑ってみるべきだと思います。特に歯根膿疱は割とよくあるそうなので、対処しておくといいと思います。

さて、長らく書いてきましたこの持病についての記録も、次回のビオチンについてのお話で完結です。

次の記事:
【医学】掌蹠膿疱症4:ビオチン不足について

前回までのお話(【医学】掌蹠膿疱症2:金属について)
前回までのお話(【医学】掌蹠膿疱症1:20年間の軌跡)


まとめ
【医学】掌蹠膿疱症1:20年間の軌跡
【医学】掌蹠膿疱症2:金属について
【医学】掌蹠膿疱症3:歯科治療について

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