【DIY】デスクを自作

 うちには仕事部屋があるのですが(こっちでいうホームオフィス的な)、そこに置くデスクを自作しました。


以前は IKEA のシンプルなデザインのデスクを使っていましたが、2年くらい使っているうちに天板がたわんできました 驚 図解にするとこんな感じ ↓

こういう感じで天板が下がってきた(雑で失礼)。

あり得ない・・・しかも、端のべニアの部分が剥がれてきて、肘に引っかかって痛い。

というわけで、今回は合板でなく本物の木のデスクにしようということになりました。以前ガラスのテーブルも使っていたことがあるのですが、あの冷たい感触があまり好きになれなかったのです。

で、あちこち探してみました。夫と私二人分同じデスクを買う予定だったのですが(同じ部屋に置くので)、夫はモニターやスピーカーなどいろいろ置くので大きいサイズのデスクを欲しがっていて、このサイズがなかなか見つからない!!

そんな時ぶらりと入ったホムセンで見かけた、がっちりした日曜大工用テーブル ↓。



いわゆるWorkbenchと言われるもので、天板は「Butcher's Block(いわゆる肉屋さんのまな板)」と言われる木を組んだ作りのがっちりしたもの、脚はSteel製で、なんとも男前。

家が大きいアメリカでは、ガレージやWorkshop(作業部屋)にこういうテーブルを置いて作業をすることが多いです。

これだったら何があっても歪まなそうだし、もうこれでいいじゃん。と私は思ったのですが、夫曰く幅が足りないと・・・確かにここにPCとモニターを置くとなると狭すぎます。

しかも、この手のテーブルって一個300ドル近くとかなりの高額です。

さらに、二人でも運べるのか?というほどに重い。この、Workbench界では一番スリムなこのタイプでも、テーブル自体の重さが約50キロ、さらにテーブルの荷重は約1.5トン。1.5トン!? 一体何を載せるとそんなことになるのか?

という感じですべてにおいてアメリカ基準。これ、引っ越しで運べないでしょ・・・デスク2つで100キロとか・・・

というわけで、自作することにしました。色々調べた結果、この天板だけでも買えるということが判明。Butcher's Blockで探すとあちこちで売っています。
木の種類もいろいろ。

ただ、ホムセンのものはガレージ等で使うことを前提にしているせいか幅が狭すぎたので、近所の木を売るお店?木とか木工用具だけを扱う少しマニアックなお店をいくつかまわりました。

そこではありとあらゆるサイズと種類の天板が売っていましたが、基本Softwoodは安く、WalnutなどHardwoodは天板だけでも数百ドルという感じでした。

うちはサイズがちょうど良く、たまたまセールで一枚100ドルだったBirch(白樺)製の天板を買いました。いわゆるSoftwoodで白っぽい木目です。
何の表面加工もしていないので、少しざらざらしています。ざっとやすりを掛け、スムーズにします。



これにウレタン塗装を塗ることにしました。本当は無垢の木なので、多分Pre-stain Waxみたいなのを塗ってからの方がよかったのかもです(無垢の木は塗装を不均等に吸い込みやすいので、事前に均等化するようなワックスを塗るとプロっぽい仕上がりになるそうです)。正直見た目はあまり重視していなかったので、いきなりウレタンを塗り始めることに。

ちなみに、木の色をこげ茶など濃くしたい場合は、Stainで濃い色にしてからウレタン塗装でもいいと思います。安いBirchでも「Walnut?」みたいな色合いにすることもできなくはないのですが、うちはそのままの色にすることに(ウレタンで少し濃くなります)。


匂いはあまりないので、埃が付かないようにシャッターを閉めたまま、暗い暗いガレージで地道に塗っていきます。このガレージ、電球を高いLEDのに付け替えたのに暗いしピンポイントに明るくてとても作業がしにくい・・・

ちなみに、たまたま家に2缶ウレタン塗装があったので、2枚の天板を別々の缶で塗りくらべてみました。

Minwax Helmsman Spar Urethane(Oil-based)
Minwax Polycrylic Protective Finish (Water-based)

どちらもMinwax社製で、Clear Semi-Gloss(半光沢で透明)タイプです。大きな違いは:

Helmsmanの方は Oil-based(耐久性がいいけど後始末が大変で少しべた付いてる印象)Polycrylicの方は Water-based(刷毛とか水洗い出来て楽なのと、塗るのもサラサラで塗りやすいけど、耐久性は少し劣る)

・・・という点です。っていうか Polycrylic の方はウレタンではないのかも?? でも用途はどちらも木の保護です。

1枚目は Minwax 63210444 Helmsman Spar Urethane(Oil-based) で塗ってみました。
これ ↓


Helmsman


ツヤがあり、ねっとりとした液体でかなり表面の保護になりそう。色合いは黄色っぽくなるとのレビュー通り、白っぽかった板が黄色がかってきました。

二枚目は Minwax 64444444 Polycrylic Protective Finish (Water-based) で塗ってみました。さらさらの液体で、Helmsmanに比べると塗りやすい・広がりやすいです。ただ、塗装の厚みが薄い?気がします。色は Helmsman ほど黄色っぽくなっておらず、元の色に近い感じです。

Polycrylic 

乾いてから2枚並べてみましたが、よく注意しなければ違いは分かりません。っていうか、表と裏で塗り比べた方がよかったな・・・まったく違う仕上がりになったりしたら大変だった。

どちらも二度塗りして天板は完成です。

その後、脚の部分を購入・取り付けました。なんと、今はこんなものまでネットで買えるんですね~。普通に箱入りで届きましたよ。注文してから作っているらしく、サイズも塗装タイプもいろいろ自分で決められます。

Metal table legs/Iron/Steel Desk legs




塗装も何もなく、鉄そのままです。結構テーブルとか自作してる人、多いんですね。2本づつ2セットで、送料込みで約300ドルでした。

これを天板に取り付けるのは夫に丸投げしたのでよく分からないのですが、それ専用のごっついボルトやネジ、さらに木に穴を開ける特殊なドリルビットまで購入していました。

取り付け後。

私はまた天板がたわまないように横方向にも何かサポートバーを付けた方がいいんじゃないかと思ったんですけれど、夫曰く不要とのことでした。これでたわんだら次は自分で天板塗ってもらいます。

暗くて脚部分がグレーに見えますが、実際はシルバーです。







これにて完成! 天板(100)+脚(150)で、デスク一つあたり250ドルでした。ボルトとかウレタンは大した値段ではないので、まぁまぁといったところでしょうか。最初の男前Workbenchと大差ないですが、幅が狭すぎたのでいたしかたありません。

その後1年ほど使っていますが、しっかりしたもので、夫の重いスピーカーやPCやモニターやあれこれを置いてもびくともしません。

でも本当に耐久性が試されるのは次の引っ越しだろうなー・・・

以上、デスクでした!







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