【DIY】Thermostat 交換

 今回は壁に付いている温度調整用サーモスタットの交換について書こうと思います。サーモスタットとは、壁についているエアコンの温度調節用のパネルのことです。


日本の家では冷暖房はエアコンが一般的かと思います。 



アメリカでは地域によって違いはあるものの、HVACと言われるいわゆるセントラル・Heating/Cooling が多いかと思います。HVACとは、Heating, Ventilation, and Air Conditioning の頭文字を取ったもので、要は家じゅうの冷暖房・換気を行う設備のことをさします。

各部屋に送風口が付いていて、そこから温風や冷風が出てくるのですが、それを作りだしている大きな機械が屋根裏やガレージ内などにあります。そこから巨大なパイプを通って家じゅうの空調を行うわけです。室外機は外に設置します。


室外機はこんな感じ


ちなみに送風口は部屋だけでなく、廊下やトイレ、バスルームやクローゼットにも付いているので、家じゅうが均一な気温になるようになっています。

各部屋の天井や床にこういう送風口が付いてる(トイレやクローゼット含む)

これは実に快適です。日本の家は部屋から出ると廊下が暑い、トイレが寒い、階段が暑い、といったように、エリアごとに温度差があることでずいぶん快適さを犠牲にしている気がします。

話がそれましたが、このHVACは壁に付いているリモコンパネルのようなもの(Thermostatといいます)で温度の調整をすることになります。

古いタイプは液晶がなくダイヤルなどで調節します

うちは3階建てなので、各階に1つづつこのThermostat が付いています。

このThermostatですが、夏ごろから1階部分がどうも調子が悪いことに気が付きました。最初はHVACの調子が悪いのかと思い業者を呼んだり色々としたのですが・・・その後もそれなりに動くものの、どうも調子が悪い。

具体的には設定温をはるかに超えても冷やし続ける、またが設定温に到達しても起動しない、等で、もしかしてThermostatとHVACが会話していないのかも、と気が付きました。

特に1階2階部分は1つのHVACシステムを共有しているのですが、各階にThermostatが付いていて2階部分は通常起動なのに1階部分だけエアコンが効かない = HVACの問題ではなくThermostatがいかれたのでは?という結論に至った次第です。

調べてみると、HVACの寿命は大体15年~20年程度で、うちのはちょうど中間くらい。業者はHVACが古いからだ、新調した方がいい、としきりに勧めてきます 😓 

それに対して Thermostatの寿命は大体10年程度。うちのは15年ほど経っているので、こちらの方が賞味期限切れです。

何より、HVACを新調するにはうちの場合1台約7千ドル 😱 なのに対して、Thermostat は安いものなら約20ドル・・・。

というわけで、とりあえずThermostat を交換してみようと思いつきました。

いつものようにYoutubeやネットで調べたところ、それほど難しくなさそうです。Thermostatを壁からパコッと外すと、カラフルなケーブルが何本か基盤部分にネジで接続されていました。


要はこれを取り外して、新しいThermostatの基盤に取り付ければ良いようです。


手順としては以下の通り:

1)ブレーカーを落とす(感電防止)

2)古いThermostat を取りはずし、基盤に接続されているケーブルの写真を撮る(必須)

3)ケーブルをすべて取り外す

4)基盤を壁から取り外す

5)新しいThermostat 基盤を壁に取り付ける

6)ケーブルを基盤に接続する

7)新しいThermostat を基盤に取り付ける


必要なのはケーブルを止めている子ネジを開閉できるような細いマイナスドライバーと、ケーブルをネジ曲げられるような細い口のPlier(ペンチ?)くらいです。

うちは古いものがHoneywell社のものだったので、新旧基盤のネジ穴の位置が共通であることを期待して新しいものも同社製にしたところ、予想通りネジ穴の位置が同じだったので壁に新たに穴を開けたりせず、そのまま簡単に設置できました。

うちはProgrammableというタイプにしたので、夜は3度程度気温を低めに、起床の数時間前に快適温度に設定するようにしました。ProgrammableはNon-Programmable(常に設定温度で、温度変更は都度手動で行う)に比べて10-15ドルほど割高でしたが、30ドル程度と安価です。

Programmable の中でも一番安く評判の良いこちらを設置 ↓  Amazonで購入しました。

Honeywell RTH2300B1038 
       

Thermostatを変更後は、無事に1階部分の暖房も使えるようになり一見落着。

その後、おそらく同じころに設置されたと思われる上階のThermostatもついでに交換しておきました。こちらは使う頻度が一番高い階でしたので、より液晶画面が大きく使いやすそうなこちらにしました ↓  こちらも互換性を考慮して古いものと同じHoneywell社製です。近所のホムセンにもあったのですが、こちらもより安価なAmazonにて購入。

Honeywell Home RTH7600D

  


1回目の交換は勝手が分からず時間がかかりましたが、2回目以降はサクッと交換できました。古いThermostatをお使いの方、HVACの調子が悪い?というときには、高いHVAC交換にいきなり走るよりもThermostat交換といった低コスト低難易度のものから手を付けてみるのも良いかもしれません。

ちなみにうちはHVAC業者2社に来てもらったのですが、2社ともThermostat 交換については触れず、HVAC 交換した方が良いんでは?とのことでした・・・

HVACもそろそろ寿命であることは確かなので、その方が早いのかもしれませんが、とりあえず安全に稼働しているのであれば出来る限り長く使っていきたいというのが人情・・・2台交換となると150万近くかかるので、軽い決断でもないですし(;^_^A

というわけで、Thermostat交換についてでした。


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