【DIY】トイレ:あったか便座に交換!

 さて、今回はいきなりですがトイレの便座についてです。





この家に引っ越してすぐにしたかったのは、トイレの便座の交換です。以前の住人は普通に綺麗にお住まいだったようで、便座もそこまでとんでもなくひどいというわけではなかったのですが、やはり使われていた形跡というのは分かるものです・・・

私は潔癖症というわけではない、というかむしろだらしない部類に入ると思うのですが、毎日この便座を見ているうちに、やっぱり交換しようかな・・・と思い、まったく経験のなかった便座ショッピングワールドへと繰り出しました(は?)。

調べてみると、アメリカの便座のタイプには以下のものがあります。

Round(丸形)
Elongated(いわゆる卵型)

そして、その中でも、便座がOの字になっているタイプとCの字になっているタイプがあります。これを、Closed(Oタイプ)、Open(Cタイプ)と言いますが、大多数はOタイプなので、わざわざ記述していないことが多いです。

そして、便座の材質ですが、大きく分けて:

プラスチック製
木製

があります。木製といっても白く塗ってあることがほとんどなので、見た目からは区別がつきませんが、実際に手に取ってみるとずっしり感が違います。

アメリカの便座は何ともシンプルです。トイレ便座に関しては独自のとんでもない発展を遂げている日本とは大違い。

File:Wireless toilet control panel w. open lid.jpg
出典:Wikipedia

アメリカでもウォッシュレットは買おうと思えば買えますが(実際に駐在家族さんとかは取り付けてます)、大体は何の変哲もない普通の便座がほとんどです。むしろ日本では探すことも難しくなっていそうな、本当に座って用を足すためだけの便座がこちらでは主流です。

私はとりあえず家の便座のサイズをはかり、ホムセンでざっと現物を見て、例によってネットで購入しました。うちはElongated型の約18インチ、きわめて標準的なタイプだったのもあり、確か一つ30ドル前後だったかと思います。便座は大抵蓋が一緒に付いてきます。便座と蓋のサイズって微妙に合わなかったりするので、確かにその方が無難ですね。

Amazon の便座コーナー

ちなみに便座、安いものは軽い薄いプラスチック製で、座ると微妙に動いたり下手すると割れたりします・・・。高いものは蓋や便座がバーンと降りてこない、いわゆる引き出しのソフト・クローズみたいな感じでゆっくり降りてきたりします。

取り外し・取り付けはいたって簡単。説明書等なくても見れば大抵分かる、というか、ネジが2本あるのでそれを外して古い便座を外し、新しい便座を取り付けて終了です(新しいネジやナットが便座に付属してくるので、それを使います)。

さて、ここまで来て、普段一番よく使うメインのトイレの便座はせめて少しいいものにしたいな、と思いました。うちは夫が日本人ではなくウォッシュレットにおびえるのと(笑)私も特に使う習慣がなかったのでいいとして・・・

真冬だったので、せめてヒヤッとしない温熱式便座がいいなぁ・・・でもゴツくて高価なものしかないなぁ・・・あっためるだけでいいんだけどなぁ・・・と思ってあれこれ探してみたところ・・・



ありました!!! 


一見何の変哲もない普通~の便座ですが。


コンセントから細いケーブルが便座につながっていて、ほんわかと温めてくれます。

UltraTouch Heated Toilet Seat というシリーズです。この「暖める」という目的だけに特化したシンプルさが逆に新鮮。うちの買った「White・Elongated」タイプ以外にも、「Biscuit(クリーム色)・Round」など、色々な組み合わせがあります。

UltraTouch Heated Toilet Seat コーナー

気になるお値段ですが、私が買ったときは送料込みでほぼ85ドルくらいでした。Amazonは価格変動するので今どうなのかはわかりませんが・・・30ドルの通常便座からはえらいアップグレードです。


届いたので早速取り付けてみます。ドライバーさえあれば誰でも簡単にできます。当たり前ですが交換作業前にはトイレ掃除を念入りにしましょう・・・相当にあちこち触るので。

この便座ですが・・・日本の便座がテスラ車だとすると、ダイハツの軽トラという印象です。必要なもの以外そぎ落とした感じ。

出典:ダイハツ

便座を取り付けて、コードをコンセントにつなぐとONになります。スイッチとか温度調整とかそういうものは一切なく、夏になったらコンセントを抜くと普通の便座に早変わり。

ちなみに、日本の便座に慣れていると、この便座は「ほんわか暖かい・・・かも?」という感じです。より暖かさをキープするには便座の蓋をしめておくことが大事らしいですけれど、蓋を開けっ放しにしていてしかも気温も寒い場合などは、座ると「冷たくはない」というくらいで、ヌクヌクに暖かいという感じではないです。

それでもアメリカ人は暖かい便座に座ったことのない人が大多数なので、レビューはすこぶるいいです。そもそもこの特殊な便座をAmazonでオーダーしている、さらにレビューをわざわざ残しに来ている、という時点で、便座というモノにかなり思い入れはある人達なんだと思いますが(;^_^A  

面白いのが、「以前日本旅行で日本の便座を体験して以来・・・」などと日本の便座への言及が見られることです(この便座自体はアメリカ製です)。また、味を占めて複数買いしている人もちらほら。

この便座、1年以上使ってみたわけですが、素晴らしいです。うちでは、ケーブルが目立たないように後ろの壁に沿って這わせて、トイレの外の壁にあるコンセントにつないでいます。


この写真では見にくいですが、このケーブル、便座の後ろ辺りで外せる仕組みになっているので、夏になったらそこで外しています。コンセントやケーブルはさしっぱなしにしていますが、便座は温熱式ではなくなります。



可動部分が極力少なくシンプルな構造のせいか、毎日数回の開け閉めを続けても問題なく動いています。

また、この便座で一番秀逸だと思うのは、便座の材質です。正確に何なのかはいまいち分からないのですが、固めのシリコン?かゴム?・・・微妙に柔らかい感じで、これが快適なのです。少し心配していた汚れですが、普通におしりふきで拭いていますが綺麗なままです。ちなみに裏側、便器に当たる部分は普通のプラスチックです。

今のように寒い時期は、寝室に上がってすっかり寝る支度をしてから(寝室のトイレは冷たい便座)「あートイレ行き忘れた」とわざわざ下の階に降りてこの便座を使うほどに気に入っています。本当はもう一つ買いたいところです・・・

あ、ちなみに日本ではよくつかわれる便座カバー、布製のアレですね。あれ、欧米社会では極めて評判が低いようで、私の周りでは「気持ち悪い」「座るのをためらう」「非衛生的」とさんざんでした。取り外して洗えるしむしろ衛生的な気がしていましたが、文化が変わるとこうも変わるものなんですね。確かに家族以外だったら少し嫌なのかな(例えば公衆トイレにカバーが付いていたらやっぱり少し気持ち悪いかも、というのと同じ??)。というわけで、我が家ではカバーはオプション外でした・・・

以上、便座でした。


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