【DIY】古い家具をペイント(サイドテーブル)

 さて、次は家具のペイントについてです。


今まで住んでいた小さなアパートに比べて、今度の家は3倍近くの広さになりました。そこで、ガラガラの家に少しづつ家具をそろえることに。

私たち夫婦は、家具、特に木製の家具が欲しいときには、中古で買うことが多いです。その理由については以前に記事にしています。

以前の記事:中古家具についての考え

前置きが長くなりましたが、そういった流れで5年ほど前に個人から購入したベッドサイドテーブル2つ。


これを売っていたのは男性でしたが、お祖母さんが長いこと使っていたものを譲り受けて使っていたものだそうで「よく分からないけど1950年代くらいのじゃないの」とのことでした。引っ越しを控えていたようで、2つで40ドルと破格でした。

おそらくPine wood、松?Soft Woodなので、長年の小さな傷が沢山ついています。

うちは寝室に収納がないので、色々な雑貨(充電ケーブルとか時計とか)や寝る前に読む本などを入れる用に大き目のテーブルが欲しかったのです。この大きなサイズがぴったりだしベッドとも似たような色だし。

ただ、Softwoodなせいか、水分を吸収しやすい?傾向があるらしく、前のアパートではふと気が付くとテーブル後ろや側面の壁にうっすらと白いふわカビが・・・数ヶ月に一回はアルコールを含ませたウェットティッシュで綺麗にふき取っていましたが、しばらくするとうっすらまた出て・・・という繰り返しでした。

前のアパートは古かったせいか冬の結露がひどく別のエリアでもカビ問題に悩まされていたので、もしかしたら新しい家では大丈夫かも?とも思ったのですが、このテーブルは処分して新しいのを探そうと思い、しばらくガレージに放置していました。

しかし、なかなかこのサイズのサイドテーブルは見つからず、見つかっても合板・・・結局このサイズが使いやすいよね、ということで、何とかこのボロテーブルを生き返らせよう!と思いました。


そうなると、まずはカビをシャットアウトしなくては、と思い、色々調べてみました。このテーブル、ずいぶん昔に加工(多分Stainのみ)されたもので表面加工が剥げて穴だらけなので水分を吸収してしまうのでは、という仮定のもと・・・

もう一度Wax(こちらではWood Stainと言います)をかけ直し、その上からウレタン塗装でコーティングすれば、水分も吸収しなくなりカビ胞子が付く余地がなくなるだろうと思いました。

Youtubeやサイトで情報を仕入れ、早速開始です。

まずは前面の観音開きの扉を取り外しました。この金具がまたなんとも古めかしい金属で、薄いのにずっしりと重い・・・ これはこれで味があるのですが、もうボロボロだったので交換するためにHingeも取っ手もすべて外します。

その後表面を徹底的に拭きます。こんな時にも大活躍なのはいつもの「赤ちゃんのお尻拭きWipe」 笑。茶色いStainが結構一緒に剥ぎ取られてきますが、どうせやり直すのでお構いなしにゴシゴシゴシゴシ・・・

その後十分に乾かしたら、簡単にやすり掛けして、早速ニス塗りです。

まずはネットで評価の高かった Minwax Stain(木用ニス)を塗りました。

これ ↑。

Wood stainにはありとあらゆるタイプの色があります。元の木の色や、無垢の状態から塗るのと、うちのようにすでに色が付いている上に塗るのかで仕上がりも全然変わってくると思いますが、ホムセンに行くと小さいサンプルサイズもあるので、不安だったら試しに目立たない面でやってみてもいいかもしれませんね。


うちは今の色に一番近そうで、ベッドの色とも似ているDark Walnutにしました。
フタを開けると正にニスの香り・・・ まずはペンキ混ぜ棒(ホムセンに売ってる50セントくらいのアレ)で均等に混ぜます。ペンキもニスも、最初に根気よくグルグルグルグルとかき混ぜることがとても重要です。

ちなみに私は、大体一日に塗る量をあらかじめ缶から別の容器に移して、そこから塗るようにしていました。そうしないと刷毛を入れるたびに小さなゴミがニスの中に貯まっていってしまって液体がどんどん濁ってしまうので・・・

1枚板とかだと、一気に全面塗って、乾いたら二度塗りして終了・・・と出来るんでしょうけれど、このテーブルは四角い箱です。上下側面前背面と6面あったので、塗れる面を塗って乾かして二度塗りして、それが完璧に乾いたら今度は倒して別の面を二度塗りして・・・とやっていたので、結構時間がかかりました。

ニス塗りが終わって完全に乾いたところで、今度はウレタン塗装を行います。これはいわゆるトップコート、というか、表面を紫外線や水分などのダメージから(ある程度)守るためのレイヤーです。ニスだけだと乾いてからも少しべたべたするので、絶対にやった方がいいと思います。



ウレタン塗装なんて私やったことありませんから、あちこちで評判を見て、とりあえず一般的そうなこちらのタイプにしました。

Minwax 63210444 Helmsman Spar Urethane

同じMinwax社製です。Clear Semi-Glossタイプにしました。Satin(壁のペイントみたいなチョークっぽい感じ)よりもカビとか生えなそうだし汚れなそう、という理由です。

これを薄く刷毛で全面に塗っていきます。ペンキもニスもウレタンもそうだと思うのですが、基本薄く均一に二度塗り、というのが仕上がりも耐久性も良いようです。

これで本体&扉のコーティングは終了です。

ここで、外側が綺麗になったら今度は内部が気になり始めました・・・


これ、フラッシュをたいたのでひどく見えますが、なぜか内部だけは特殊なコーティング?がしてあって、カビは全く生えなかった部分です。でも奥行きのあるこのテーブル、真っ暗で中のものが探しにくいし、経年劣化で汚らしかったので、内部も塗ってしまおう!と思いつきました。

しかもその時ちょうど寝室のペンキ塗りで余っていたカビ防止用の白いペンキがあったので、中だけ明るい色にしたら見やすいかも?と。


これはRust-Oleum Corporation 02711 Mold and Mildew Proof Interior Paint という、Mold&Mildew(いわゆる黒カビ、白カビ)防止用の特殊なペンキです。



プライマーいらずでどんな表面でもカバーしてしまうというこの便利ペンキ。どうせ内部は見えない部分だし、ペンキ余ってるし、ということで、下準備も何もせずペタペタと塗っていきます。


ついでに底の部分も。こちらも置いてしまったら見えない部分なのでテキトーに塗りたくります。内部の底の方とか手もあまり届かず塗りにくいので、長めの刷毛で「とにかく表面カバーすればいいや」という感じで塗り終わり。

乾いた後には、何となくこれも手元にあったRust-Oleum 社のクリアコートのスプレーでさらにカバー。


このスプレー、金属でも車でもなんでもコーティングしちゃえるスプレーなので、1本あるといろんなところで使えて便利です。うちは子供が石にペイントしたりしたのをコーティングしたりするのに使ったりします。屋外の金属部分の錆び防止(庭の蛇口とか)にも使えたりします。

このスプレーを、白ペンキの上からまんべんなくかけて乾かします。あ、このスプレーすごく強いシンナー臭がするので、マスクと換気は必須です。しかも1週間くらい臭かったです。

その後、新しく購入した取っ手や蝶番を取り付けて完成です。蝶番がね~ 慣れないと結構バランス取るのが難しいんですよね。でも古く隙間だらけの扉だったのが幸いしてなんとかうまく行きました。





このテーブル、上にガラス板を載せるようになっています。







取っ手がちょっとずれてるのはご愛敬。

以前の味のある木目もそれはそれで私は好きだったんですけれど、とりあえずこのコーティングでカビ問題は完全に消滅しました。表面もツルツルのウレタン加工になったので、拭き掃除してもニスが剥がれるようなこともありません。

内部も、しばらくは扉を開けるとシンナー臭がひどかったのですが、今は全くなくなりました。

ちなみに奥行きがあって使いにくかったのですが、無印の引き出し収納がピッタリハマることが判明!





雑ですみません(;^_^A

チャリティに寄付される寸前だった数十年前の古いチェストですが、自分で手を掛けたことで急に愛着がわき、これから何年も大事に使おうと思うようになりました。




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